Y51フーガハイブリッド(前期型)
シエンタ
50系プリウス
ハイブリッド車の代名詞であるトヨタ・プリウスの4代目(50系)は、2015年に発売。
「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA)」と呼ばれる、新しい車づくりの方式で設計・生産される第1号で、走行性能や乗り心地を向上させました。
タクシーとしては、法人が大量導入した2代目、3代目ほどは増えていません。
新しいタクシー専用車「ジャパンタクシー」のほか、一般向けのシエンタやカローラなどにもハイブリッド車の設定され、選択肢が増えたためと思われます。
50系プリウス 東北交通 2017年撮影
東北交通(宮城県石巻市)の車両。グレードはSでしょうか。
車体は白をベースに、青系のチェック柄を施し、行灯は青いタワー型です。
Y31セドリック
東京無線に加盟する美鈴タクシー(杉並区)。
2007~2009年製の日産・Y31セドリックのクラシックSVです。
Y31セドリック 東京無線9701号車(美鈴タクシー) 2013年8月撮影
東京無線は2007年に黒塗りのハイグレード車を解禁。これを受け、日産車を使う事業者はセドリックの4気筒LPG車の最上級グレード「クラシックSV」を導入しました。
フェンダーミラー(~2009年)のセドリック・クラシックSVは、いわば東京無線のハイグレード車第1世代。
クラシックSVはカタログ上、フロアシフトATのみですが、一部の事業者はフロントベンチシートにコラムシフトATを組み合わせた特注仕様を導入していました。
2018年現在では置き換えが進み、2009年製以降のドアミラー世代ばかりになりました。
クラウンセダン
ノート
日産の国内販売の主力を担うコンパクトカー「ノート」。
2代目E12型(2012年~)は2016年のマイナーチェンジで、「e-POWER」と呼ばれるハイブリッド車が追加されました。
ノートe-POWERは、1.2Lガソリンエンジンを発電専用とし、モーターで駆動することから、電気自動車に近い運転感覚が特徴。日産は「電気自動車の新しいカタチ」と宣伝しています。
ノートe-POWERは日産車としては歴史的な大ヒットを記録していますが、タクシーにも導入されています。
ノート チェッカー無線(互助交通)969号車 2018年8月撮影
ロンドンタクシーを導入したり、痛車タクシーを制作したりして話題になっている互助交通(墨田区)のノート。
もともとY31セドリックを使ってきた事業者です。
同社公式サイトによると、ノートe-POWERを8台導入しているようです。
GS
10系プリウス
L33ティアナ
Y51フーガ(後期型)
日産の高級セダン「フーガ」の2代目、Y51型。
2015年に外観の刷新や先進安全機能の搭載など、大掛かりなマイナーチェンジを受けました。
後期型は、日産が海外で展開する高級車ブランド「インフィニティ」のエンブレムを装着。「世界で磨き上げた風雅」と宣伝しています。「日本生まれ、日本育ち」を強調するトヨタ・クラウン(210系)とは対照的なイメージ戦略です。
インフィニティ化は日産の国内軽視の一例として批判されることがありますが、オーナーのカスタマイズにより、インフィニティのエンブレムに交換しているY50やY51前期型も少なからずいます。
Y51フーガ 東個協 2018年2月撮影
Y51フーガ後期型の個人タクシー。マイナーチェンジから3年以上経過しますが、前期型ほど見かけないように感じます。
アテンザ
クラウンセダン
東京無線に加盟する、八千代自動車(台東区)のクラウンセダン。
日産・セドリックのハイグレード車(クラシックSVプレミアムなど)を揃えていましたが、クラウンセダンに切り替えました。
クラウンセダン 東京無線3851号車(八千代自動車) 2013年7月撮影
クラウンセダン 東京無線1312号車(八千代自動車) 2013年5月撮影
この2台はどちらもスーパーデラックスのGパッケージですが、東京無線3991号車 は素のスーパーデラックスです。
クラウンコンフォート
親和交通から親切タクシーへ(東京無線カラー)
これに伴い東京無線を脱退して、大手四社のkmグループとなりましたが、その過渡期の姿をご紹介します。

20系プリウス 國際 2013年6月撮影
緑とオレンジ、白帯を組み合わせた塗装はそのままに、「東京無線」の名前と無線番号などは消去。行灯は大手四社が使う球体の物に交換し、「TAXI」とだけ書かれていました。
【関連】
Y31セドリック 東京無線時代(親和、國際)
20系プリウス 東京無線5728号車(親和、國際)
親和交通から親切タクシーへ(四社準備色)
Y31セドリック
Y31セドリック
リバティ
日本のツーボックス型ミニバンの始祖とされる日産・プレーリーの3代目(M12型)は、当初「プレーリーリバティ」として発売され、2001年のマイナーチェンジ以降は「リバティ」と名乗りました。
リバティは2004年に生産終了。後継車の「ラフェスタ」も、2代目(ラフェスタハイウェイスター・B35型)はマツダ・プレマシーのOEMとなり、2018年に姿を消しました。
博多駅前で見たリバティの個人タクシーです。
全長は、小型タクシー用セダンの日産・クルーやトヨタ・コンフォートよりも短く、フロントドアには小型扱いを示す黄色いステッカーが貼られています。
後継のラフェスタハイウェイスター(B35型)は、名古屋や仙台で個人タクシーとして使われています。
※2012年5月1日の記事を編集、画像追加の上で再投稿。元記事は削除しました。