ジャパンタクシー
クラウンセダン
210系クラウン
低すぎるガード「高輪橋架道橋」
高さ制限が厳しく、橋をくぐるタクシーの行灯がぶつかって壊れてしまうことから、「提灯殺し」などと呼ばれた東京都港区の「高輪橋架道橋」。
JR山手線の品川-田町駅間の線路下を横断する、一方通行の区道です。
高さは標識によると1.5mしかありません。
実際にはもう少しあったようですが、車高の高い車は通行できず、歩行者も身をかがめる必要がありました。
都内のちょっとしたネタスポットとして知られていましたが、同区間に新しく「高輪ゲートウェイ」駅が開業したことに伴う周辺の再開発で、2020年4月12日から車の通行ができなくなりました。
高輪橋架道橋に差し掛かる、クラウンセダンのタクシー。下り坂というのもありますが、減速して慎重に進入していました。上を走る山手線は、当時使われていたE231系500番台です。2012年5月撮影
タクシー向けの車両は、日産「セドリック」Y31型(1987年)<トヨタ「コンフォート」シリーズ(1995年)<トヨタ「ジャパンタクシー」(2017年)と、乗降のしやすさや居住性向上のために、どんどん車高が高くなっています。
「コンフォート」シリーズでは、東京タワーを模した行灯で知られる東京無線が高さを抑えた新タイプを導入するなど、行灯の工夫で通過可能でした。
現在導入が進んでいる「ジャパンタクシー」は車体が背の高いワゴンタイプで、車高が1.7mを超えます。
クルー
日産が1993年~2009年に生産していた小型タクシー向けセダン「クルー」。
生産終了から10年以上が経過しましたが、令和の時代になってもタクシーとして現役で頑張る車があります。
下記はいずれも2005年11月の一部改良で、リアコンビネーションランプのデザインなどが変わる前の車です。
クルー 志和姫タクシー 2019年11月撮影
宮城県栗原市の志和姫(しわひめ)タクシー。社名は旧町名に由来するようです。
クルー 若柳観光タクシー 2019年11月撮影
同市の若柳観光タクシー。行灯には「観光」と書かれています。
「福祉対応車」と表記があり、後部には「オーテックジャパン」のステッカーもあることから、乗降しやすいように座席が90度回転する「ライフケアビークル(LV)」とみられます。
メルセデス・ベンツ・Sクラス
メルセデス・ベンツの最上級セダンであり、世界の高級車を代表する存在の「Sクラス」。
6代目・W222は2013年に登場し、投稿時点で現行型です。標準ボディでも5000ミリを超える全長、1900ミリに迫る全幅の巨体ですが、デザインはクラシカルで流麗です。
エンジンは時代に合わせた2.14L・4気筒ディーゼルターボ+モーターアシストから、ハイエンドモデルの5.98L・V型12気筒ツインターボまで、多彩なバリエーションがあります。
Sクラス 日個連都営協 2020年3月撮影
2017年のマイナーチェンジで設定されたS560です。
3.98L・V8ツインターボに9速ATを組み合わせています。S560のタクシーは都内でも数台しかないといいます。
Sクラス 日個連都営協 2020年1月撮影
4.66L・V8ツインターボのS550とみられます。マイナーチェンジでS560に置き換えられました。
Sクラス 東個協 2019年12月撮影
ディーゼルエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド車のS300h。Sクラスであろうと、東個協では白に青帯の指定色になります。
S300hは東京エムケイがタクシーに導入していましたが、同社はハイヤーシフトを進めており、投稿時点でタクシーの車種ラインナップからは消滅しています。
ノート
東京無線カラーの日産・ノートe-POWER。
実用興業(葛飾区)では前後のバンパーがシルバーに塗られています。同社が導入した電気自動車の初代リーフも同様の塗分けでした。
ノート 東京無線3823号車(実用興業) 2020年2月撮影
同じ東京無線加盟社でも、葵交通や東日本交通のノートは、バンパーが車体同色のグリーンに塗られています。
クラウンセダン
クラウンセダン 一二三交通自動車(ロイヤルリムジン)
クラウンコンフォート 日英交通
Y31型セドリック
レクサス・LS
レガシィアウトバック
スバルを代表するステーションワゴン、セダンの「レガシィ」から、野性味のあるクロスオーバーSUVとして派生した「レガシィアウトバック」。2代目レガシィに初めて設定され、現在ではレガシィシリーズの主力となっています。
海外では単に「アウトバック」として販売されています。
レガシィアウトバック 東個協 2019年12月撮影
BS系(2014年~)の個人タクシー。安全性能の強化やフェイスリフトが実施された、2017年のマイナーチェンジ以降のモデルでしょうか。
全長4820ミリ、全幅1840ミリ、全高1605ミリと、メインターゲットの北米市場を意識した大きな車体を持ちます。
タクシーとしてはスバル車は少数派。セダン以外のタクシーが増えてきているとはいえ、アウトバックは大変面白い選択です。
日本市場では、2020年6月で「B4」と呼ばれるレガシィセダンが注文受付終了となるとのこと。後から追加されたアウトバックが、名門レガシィの看板を継承していくことになります。
NV200
オレンジ色基調のボディカラーのチェッカー無線に、黄色基調・ボンネット黒塗りという特別な塗装で導入されているのが、日産・NV200です。
トヨタ党が多い同無線ですが、一部の加盟社が少数、NV200を導入しています。
NV200 チェッカー無線1593号車(互助交通) 2020年2月撮影
互助交通南砂営業所(江東区)の所属。
NV200はいまだに普通のタクシーとして認識されにくいようで、黒いボンネットには、黄色で大きく目立つように「TAXI」と書かれています。
価格が高く、車高があり立体駐車場に収まらないことなどから、セドリックの後継として本格的に増備されるには至っていません。互助交通では、同じ日産のコンパクトカー「ノート e-POWER」の台数の方が多いです。
NV200 チェッカー無線5258号車(三信交通) 2016年11月撮影
現在は帝都グループとなっている三信交通(大田区)のNV200。標準のガソリンに加え、LPGを燃料として使えるように改造した「バイフューエル車」です。事業譲渡後の車両の処遇が気になります。
側面後方には、NV200が2016年の「おもてなしセレクション」を受賞したことを記念するステッカーが貼られています。
フォルクスワーゲン・パサートヴァリアント
ボルボ・V60
クラウンコンフォート
クラウンセダン
クラウンセダン
レクサス・ES
トヨタが展開する高級車ブランド「レクサス」のセダン「ES」。
2018年登場の現行型(7代目)は日本市場にも投入され、直列4気筒2.5Lガソリンエンジンとモーターのハイブリッド車「ES300h」が設定されています。
ベースとなったトヨタ・カムリ同様、前輪駆動で車内が広く、ハイブリッド車であることから、ハイヤーやタクシーとしても増加中。法人タクシーでは、東京無線に加盟する国産自動車交通が15台近く入れています。
ES 東個協 2020年7月撮影
ESの個人タクシー。
三眼フルLEDヘッドランプ、18インチアルミホイールから、上級仕様「version L」とみられます。ドアミラーはカメラではなく、従来の鏡によるものです。